監修:WHO国際基準カイロプラクター 土子 勝成
Bachelor of Chiropractic Science(B.C.Sc.)
カイロプラクティック理学士

□ 目次

  1.  PCRT(心身条件反射療法)とは
  2. 私自身の椎間板ヘルニア
  3. 慢性症状はなぜ治りにくいのか?
  4. 身体に訊く(きく)検査
  5. PCRT研究会にて

3分くらいで読める内容になっております。

1. PCRT(心身条件反射療法)とは

~脳が無意識に学習した誤作動記憶を健全な記憶に書き換える施術です~

PCRT(心身条件反射療法)引用

保井志之DCにより考案された治療方法で、年間5回のセミナーを東京と福岡にて開催されています。

一般的な医療や代替医療は人間の身体だけをみています。それは薬を作るときに試験管の中だけで作るのと同じです。
しかし、PCRTの考え方は外界(外の世界)と人間との関係性を重視して人間の身体を観ます。
慢性疾患や長引く痛みの本質には外の世界で感じた感情が関わります。さらにその奥には感情を生み出す価値観や信念が深く関わってきます。

慢性疾患を「無意識が訴えるサイン」と捉え、本当の救いを提供することができるのがPCRTです。

◎ 一般的な医療とPCRTの考え方の比較

一般的な医療とPCRTの考え方の比較

試験管の中にいるように人間を見ることも必要です。なぜなら骨折やがんなど起こってしまった症状に対する対処として合理的な考え方です。

一方、人間は試験管の中で生活しているわけではありません。社会に出て仕事をしたり家族との関係性、様々な環境の中で生きています。そのため慢性的な症状や続く痛みに対して心理社会的な視点で人間を観察します。

2. 私自身の椎間板ヘルニア

◎ 椎間板ヘルニアに苦しんだ20年間

私自身腰痛を抱えていまして、最初は19才の頃でした。ゴルフ場で研修生をやっていた頃の話です。当時プロゴルファーを目指していましたので、パターの練習を何時間もやっていました。ところが1時間練習できないほど腰が痛くなり、右足にしびれが出ていました。専門医を受診すると椎間板ヘルニアとの診断でした。

それがなんと
このPCRTですっかり改善しました。

◎ なぜ治ったか

椎間板ヘルニアと診断されていても、調子の良い日と調子の悪い日がありおかしいなと思っていました。ゴルフでドライバーが打てるのに、パターの練習を長くできないというのは、ゴルフスイングの回転運動のせいではないと感じました。

このことから腰が悪いのではなく、何か違う原因があるのではないかと疑っていました。

結局は、
パターでの呪縛(じゅばく)が腰痛の原因でした。スイングの形やストロークのやり方、失敗してはいけないなどの自分で作ったルールに縛られていて腰痛になっていました。

この経験から長期にわたり腰痛で苦しんでいる方に「メンタル」「自分では気づいていないストレスが影響している」ことを伝えたいと思いました。

3. 慢性症状はなぜ治りにくいのか?

◎ 脳の誤作動記憶

慢性症状には脳の誤作動記憶が関係しています。この内容を動画で説明していますのでご覧ください。

PCRTサイトから引用

脳の誤作動記憶という言葉は聞きなれないと思いますが、この動画を見られると理解されると思います。

4. 身体に訊く(きく)検査

◎ 無意識の反応を拾う

慢性症状の原因を探るために意識ではなく、無意識に訊く検査があります。身体は結構正直に教えてくれるものです。また、症状を繰り返す本当の原因はあなた自身の中にあることは間違いがありません。

筋抵抗検査法

慢性症状というのはあなたの無意識のサインです。どのようなサインを出しているかをあなたの無意識に訊くと身体が反応して教えてくれます。

脳の三層構造を見ながら下肢長検査法

患者さん自身も慢性症状の改善のために、一生懸命自分の身体と向き合います。

感情チャートを見ながら下肢長検査法

患者さん自身も慢性症状に関係している感情を知りたいと積極的に探っていきます。患者さんの知りたいが改善を加速させます。

5. PCRT研究会にて

◎ 指導することによって得られる学習

PCRTという施術を学ぶ上で重要なことは、人間の感受性になります。様々なことを感受して身体に誤作動を引き起こしてしまいます。このことを臨床経験と合わせながら理解し、患者さんに説明し、さらには受講生にプレゼンすることで、私自身の成長に大きくつながっております。

PCRT研究会でのプレゼン
PCRT研究会でのプレゼン

このようなプレゼンをいつも患者さんに行っております。このPCRT(心身条件反射療法)という施術は、治療の本質をついてますが患者さんの理解を得られないことがあります。

◎ 患者さんへの思い

患者さんの理解が得られて、患者さん自身の積極的な参加が数十年慢性症状に苦しまれた方の問題解決につながることは珍しくありません。そのためにも場数を踏んで目の前の患者さんの慢性症状に対応したいと思っております。