階段で起こるイップス(ジストニア)
最近来られているイップス(ジストニア)患者さんの中に、階段で起こる症状を訴える方がいます。
- 階段を下りるときに、足が上手く出ない。
- 階段を下りるときに、足が上に上がってしまう。
- 階段での足の出し方がわからない。
- 階段を前にすると震えてしまう。
- できるだけ階段を避けるようにしている。
このような症状に苦しまれている方へ、なぜこのような症状が出るのか?
そのための治療方法をご紹介します。
階段イップス(ジストニア)解説動画‼
この症状は治りますか?(患者さんからの質問)
最近電話やメールで、
「階段イップスは治りますか?」
「どのくらいで治りますか?」
とたずねてこられる方がいらっしゃいます。
答えは難しいのですが、
上手く治療を進めることができれば治ります。
しかし、人によります。
電話やメールで「治りますか?」と質問されて、
こちらとしては「治ります」と言いたのですが、
人によっては全く治らないことがあります。
階段での上り下りで起こる症状=階段イップスの原因、当院での治療についてご説明します。
この内容を読まれて、この治療を利用して自分の意志で「治る自分」を掴み取りたいと思った方は来院を前向きにご検討ください。
バレーボールイップス治療を受けた方の感想
学生の頃にイップスが発症してから17年間バレーボールイップスで悩んできました。 そもそもイップスという言葉も知らず、どんどん体が思うように動かせなくなっていく自分を責め、誤魔化しながらプレーを続けるしかありませんでした。社会に出て、指導者になってからイップスを知り、数少ないインターネットの情報をたよりにカウンセリングなども受けてみましたが全く効果はなく、治療を諦めていました。
そんな中、昨年ふとしたきっかけで土子先生のHPをみつけ、もう一度治療に挑戦しようと思い立ちました。初めての治療では戸惑いましたが、「これは治せるかも」と感じました。 私にとって1番大きかった出来事は、土子先生の「イップスを治す覚悟をもつこと」というアドバイス でした。その言葉をうけて、自分がイップスから逃げていることに気がつきました。その日を機に、可能な限り治療に通い、まだ上手く動かない身体と向き合いながら毎日練習に取り組むようになりました。何年かかっても治すぞ、と覚悟を決めてから9回で、症状は大きく改善され、以前のように思い通りに身体を動かせるようになりました。
あれほど苦しみながら打っていたサーブが軽い力でポーンを飛んでいく様子を見て、土子先生と出会い、本当によかったと思っています。
これから、より多くの方に心身条件反射治療が認知されることを願います。
土子より:素晴らしい感想をありがとうございました。バレーボールや指導に一生懸命向き合っているからこそのイップスだと思います。だからこそ改善に向かうには覚悟が必要たったように思います。今後はよりバレーボールや指導を楽しまれてやってみて下さい。
一般的なジストニアと同じで「誤作動記憶」が影響!
誤作動記憶とは…
人間の能力には「自動運転機能」という記憶機能があります。
学習記憶によって、動きを自動に行う能力です。
歩行を例にしますと、赤ちゃんが立ち上がり、試行錯誤して歩けるようになります。
一度歩けるようになると歩くために考える必要はなくなります。
この時、脳内では歩くためのシステムが記憶されています。
この歩くためのシステム記憶は、「歩け」と自分自身に命令するだけで自動運転機能が働きます。
自動運転機能の中の記憶!
階段イップスでは自動運転機能の中に、階段イップスの動き(下りにくい、足が上手くでないなど)が間違ってが記憶(誤作動)されてしまっています。
階段を目の前にすると、自動運転のスイッチが入って記憶されている誤作動した動きが発動してしまいます。
これが階段イップス(ジストニア)です。
ですから、治療する部位は「記憶」です。
高所恐怖症を例にすると…
人はなぜ高所恐怖症になるのか?
高所恐怖症は誤作動記憶なのか?
誤作動記憶は無意識です。
その無意識(もう一人の自分)にある目的を考えますと、
高所恐怖症にしておくと、
高い所から落ちる危険を避けることが出来ます。
高所恐怖症にしておけば、自分は安全なのです。
つまり、自分を守るために高所恐怖症にしているとも言えます。
(もちろん絶対ではありません。)
実際、この世の中には高所恐怖症の方は五万といます。
しかし、高所恐怖症の人でも飛行機に乗れたり、山登りも出来たりします。
つまり一般の人は、「柔軟な高所恐怖症」なのです。
そこには「目的」があるのです。
階段イップスにする無意識の目的とは?
高所恐怖症の例で言うと、高所恐怖症の目的は自分を守ることでした。
階段イップスも同じように自分を守っているのかも知れません。
そこで考えるのは、無意識にいるもう一人の自分です。
無意識=もう一人の自分は、意識のあなたに階段イップスにまでして訴えている思いがあります。
まるで階段を下りて欲しくないようです。
同じようなジストニアのケースでは…
- 階段を踏み外してケガをしてトラウマにしたケース
- 階段で後ろから押されたケース
- 階段は関係なく、その前の仕事での不満や納得のいかない思い
- 今から行く場所に行きたくないケース
- 心にあるわだかまり
- 自分の内面にある隠したい要素
- etc
人の無意識にある思いは人生すべてをひっくるめての記憶ですので、
「どれが」と特定することが難しいところはありますが、無意識はそれに気づいてほしいと言っています。
それが症状として現れています。
治療ではそれを一緒に探って行きます。
自分の無意識に気づくと治る!
あなたの無意識にある訴えは、人それぞれ違いますので、一緒にひも解いていきます。
無意識の思いは、「良い」「悪い」ではありません。
そこに引っかかっているというだけです。
何に引っかかっているかに気づくとは症状を起こしている誤作動の仕組みを知ることです。
そのための検査法(PCRT)があります。
この検査法は、説明しづらいところもあり実際に受けてもらった方が分かりやすいので、一度受けていただいてそれから判断していただくのが一番です。
もちろん当院のホームページ、動画でもご説明しています。
大切なのは、
自分の無意識に向き合えるか。
自分で治すという覚悟があるか。
です。
本当の原因を探って「治したい」方は、ぜひ、web予約からご予約下さい。
自分の無意識の訴えに気づけば治ります。